『冬に読みたくなる歌集』の選書コメント 前半

\ 現在開催中!/

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『冬に読みたくなる歌集』の

書籍ラインナップ全8冊のうち

4冊を選書コメントと共にご紹介。

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おはようございます、喫茶路地です。

お店から徒歩圏内、

中崎町で短歌や現代詩をメインで取扱っておられる

葉ね文庫さん。

その店主の池上さんに

この冬に読みたい、おすすめの歌集を

幅広く8冊をお選びいただいています。

本日はまず、その中から4冊をご紹介!

店内やオンラインショップでは

選書コメントだけでなく、池上さんが選ぶ

5首ずつもダイジェストのような形で

ご覧いただけますが、

本投稿ではスタッフの独断と偏見で

池上さんチョイスの短歌たちから

1首ずつをご紹介させていただきます。

『結晶質』

安田茜

〈選書コメント〉

冬に読みたい歌集として、

まず思い浮かべたのはこの一冊です。

強く印象に残っている冬の歌がいくつもあります。

〈歌集より〉

雪山を裂いて列車がゆくように

わたしがわたしの王であること

『ひとさらい』

笹井宏之

〈選書コメント〉

冬、あたたかい部屋で、

やわらかい空想をめぐらせたいときに

読みたくなります。

何度読んでも心を射抜かれる歌があります。

〈歌集より〉

「はなびら」と点字をなぞる

ああ、これは桜の可能性が大きい

『日本の中でたのしく暮らす』

永井祐

〈選書コメント〉

厚着してこたつで丸まっているとき、

年末ジャンボを当てたシミュレーションをするとき、

パーマかけよっかなと思うとき。

いろいろな冬の日に歌がよぎってニヤリとします。

〈歌集より〉

五円玉

夜中のゲームセンターで

春はとっても遠いとおもう

『エゾシカ/ジビエ』

石畑由紀子

〈選書コメント〉

北海道で暮らす著者による歌集、冬の濃度が上がります。

人と自然の営み、食べること、循環する命。大きなものに圧倒されました。

〈歌集より〉

名を捨ててわたしとなったものたちの

命ごと湯船はあたためる

残り4冊のご紹介は次回投稿にて。

どうぞ、お楽しみに!

“短歌”と聞いて難しそうなイメージや

とっつきにくそう、という印象を

お持ちの方もいらっしゃると思いますが、

実際に手に取り、読み進めていくと

日常や心情に寄り添ってくれるものや

軽やかに違う世界へと連れ去ってくれるものも多く

きっかけひとつで

短歌を好きになっていただけるのでは、

と私(スタッフ)はひそかに思っています。

是非、先入観などを持たずに

気軽に

短歌の世界に触れていただけると嬉しいです。

こだわりの選書は

店舗だけでなくONLINE SHOPでも

お求めいただけます。

店舗でも引き続き、

コーヒーと共に短歌を味わってくださいね。

このところ土曜日は日曜日に比べて

穏やかな時間が流れていることが多く、

葉ね文庫さんの営業日でもあるので

はしごで2店舗をどっぷりお愉しみいただくのも

おすすめです。

『路地の冬支度』

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会期:2024.12.4(水) → 29(日)

場所:自家焙煎珈琲 喫茶路地

大阪市北区浪花町9-5

営業時間:水-金/ 13:00-18:00

     土-日/ 11:00-18:00

 ※その他不定期で時間変更等あり。

定休日:月曜日、火曜日

※ テイクアウトを含む、ワンドリンクオーダー制

(物販のみのご利用も可能です)

※ 感染予防の観点から、手指消毒をお願いします。

※ お席は最大1時間までとさせていただきます。

 ご協力のほど、宜しくお願いします。