喫茶路地

豆知識

コーヒーミル3種の挽き加減と味わいの違いについて

こんばんは。喫茶路地です。 すっかり秋になりましたね。 どんどん気温が落ち着いていくなかで コーヒー屋としては焙煎豆の経時変化が 緩やかになっていくのが嬉しく、 またコーヒーシーズンの到来を感じています。 (特に深煎りの豆は焙煎後の保管温度が高いと 経時変化が早く、その分、酸化も早まります。) • さて前回に引き続き店主からの投稿です。 今回はコーヒーミル3種の挽き加減と味わいの違いについて。 コーヒーミル選びは手動、電動、刃の形状、熱の発生具合いなど色々と検討する要素がありますが、 味にダイレクトに影響する要素は “粉の粒度”の揃い方や“微粉”の量ではないかと思います。 “粉の粒度”はある程度均一に揃えることで安定した濃度、味のまとまりを実現し、 “微粉”は極端に細かな粉のことで 多すぎるとエグみなどのネガティブな要素となります。 とはいえ粒度も揃え、微粉も無くすとそれはそれで平坦な味になってしまい、難しい部分でもありますが。 前置きが長くなりましたが、本投稿では...

コーヒー生豆の価格

珈琲豆の卸のお客様より生豆の価格変動についてご質問を受けましたので簡単に内容を載せておきます。 Q.タンザニアやブラジルなどの一部で珈琲豆の価格が高騰していると聞きますが、貴店には影響ありますでしょうか? A.今のところ特に急騰しているということはございません。まず前提としまして当店での取り扱いの豆がスペシャルティコーヒーがメインであるという点が大きいと思います。基本的にコーヒーは以下の3つに分類されまして・コモディティコーヒー(スタンダード)→ブラジル サントスNo.2やタンザニアAA、コロンビアスプレモ等々・プレミアムコーヒー→ブルマン、ハワイコナ・スペシャルティコーヒー→タンザニア サウステラ、ブラジルトミオフクダDOT等々今回の価格高騰はコモディティの話がメインでしてそれらはニューヨーク証券取引所で先物取引で売買されています。基本的には需要と供給で価格が変動していきますので今回で言いますとブラジルやタンザニアは減産になる見込みなので先を見越して価格は上がります。一方、スペシャルティコーヒーは生産者とのダイレクトトレードが基本ですので価格は先物取引には左右されません。ただしスペシャルティコーヒーでありましても今後、実際の生産量等で価格に影響がでる可能性はもちろんあります。 ◎一部割愛。ブラジルは今年裏作なので減産は確実、タンザニアは南部でコーヒー炭そ病(1920年代にケニア西部で発見された病気だそう)が広がっているようです。 人間も植物も菌との共存が永遠のテーマですね。

コーヒーの計量カップ

西日本も梅雨入りしましたね。しばらくは曇りや雨が続くこととなりそうですね。そんな時はご自宅でコーヒーを淹れてゆっくり過ごすのもいいと思います。 当店のお客様もコーヒーは専ら自宅派という方も多いです。どんな感じで淹れているのかお話しする機会があるのですがコーヒーの粉は目分量で淹れてる方が多いことがわかりました。ティースプーンで3杯くらいとか、袋からザザッと出して目分量など。 しかしそれを量れば無駄に濃いコーヒーになったり、薄過ぎるということが格段に減りますよ。 ちなみに私はコーノの計量カップ(メジャーカップ)を使っています。100円代で買えるものですが軽くて使い易いです。ハリオのカップなどは 底が尖っているので豆を入れた状態で置きづらい為、底が平らなものがおすすめです。 このカップ一杯で約12g。注意していただきたい点は深煎りの豆は軽いので気持ち多めにしてみてください。同じように入れると10g程度になると思います。これは焙煎によって豆の内部に含まれる水分および、成分が気化して減少していく為、深煎りになればなるほど同じ体積の場合、軽くなります。 当店でもおよそ12gで150㏄の抽出が基本となりますが、粉の粗さによってグラム数も変えていく必要があります。まずは自分の中で好みの味となるような基準を見つけてみてください。そうすると濃度的な部分は安定すると思います。

マンデリン

こんばんは 当店では開店当初からずーっと置いてますマンデリンの豆ですが、今年マンデリンは天候不順で収穫量30%減だそうです。 今、当店はマンデリン ハニーという銘柄を使っています。ハニーってハチミツ?ってよく聞かれますが簡単にご説明しますと、ハニープロセスという果肉を除去した後に残る粘着物質(ミューシレージ)を豆に残したまま乾燥させる精製方法で、そのミューシレージの糖質が生豆に浸透することによってほのかな甘み感じられます。 ちなみにコスタリカではハニープロセスの中でも更に細かく、ミューシレージの残す割合によって少ない方から順にイエローハニー、レッドハニー、ブラックハニーなんて呼んだりします。 さて、そのマンデリン ハニーですが気が付けば商社の在庫もなくなり、お店の手元にある分で一旦終売になる見込みです(8月前後の見込み)。今年はハニーにまわす分まで足りなかったようです。うまくいけば来年頭にはニュークロップが入荷するとのことでしたが何ともいえません。 気になっている方はお早めに、そして新しい銘柄もお楽しみに。